自律移動ロボットの開発から運用を支援する新たなソフトウェア「Robotics Package」の提供を開始

2024年8月21日
ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)は、エッジAIセンシングプラットフォーム「AITRIOS™」の新たなラインナップとして、自律移動ロボット(Autonomous Mobile Robot、以下AMR)の効率的な開発や導入、運用を可能にする、AMR向けソフトウェア「Robotics Package」の国内向けサービス提供を、2024年8月末以降順次開始します。


 「Robotics Package」には、自律移動ロボットを活用したソリューション開発に求められる ①ワンパッケージ化したナビゲーション機能 ②ソニー独自のアルゴリズムを用いた複数台制御機能 が含まれています。これにより、運用台数や移動ルートの変更を、実際の導入現場でも簡単に実行でき、ソリューションの開発工数やコスト削減に貢献します。
 また、本ソフトウェアは、外部システムとの連携やアプリケーション開発にも対応可能です。従来は人が作業をしていた現場において、新たにロボットを導入し自動化・効率化したい場合にも、既存のシステムや環境、作業の流れの大きな変更を強いることなく、柔軟なソリューション導入を実現します。
 本サービスは、2024年8月末を目途に、「AITRIOS™」のプラットフォームを通じて日本国内の開発パートナーに向けた提供を開始する予定です。今後は様々なパートナーと連携しながら、他の地域にも順次展開していく予定です。

Robotics Packageの特徴説明

<主な特長>

●RNS(Robot Navigation System)
ロボットの自律移動に必要なナビゲーション機能を、ワンパッケージでご提供します。これにより、導入先の地図作成や、導入後の移動経路や速度などの運用方法の変更を手軽に行うことができます。また、狭い道の走行や人とのすれ違いなども安全に行えるよう、高度な認識・制御に必要な機能も備えています。さらに、異常発生時には自動で検知し緊急停止するなど、適切なナビゲーションで安全なシステムの開発・運用を支援します。

●FMS(Fleet Management System)
AMRの移動を一元管理し、作業効率を最適化するための機能を提供します。AMRの衝突や渋滞、スタックを起こさないよう、配置や経路計画、順番の制御を自動で実行します。さらに、管理の対象には、ロボットの導入現場で作業する人も含めることができます。これにより、導入先のオペレーションやニーズに合わせて、作業の順番や組み合わせ、優先度、稼働するロボットの台数を設定し、現場の全体の効率化をサポートすることが可能です。

<想定されるユースケース>

幅広い業種・業態向けの様々なロボットにご利用いただけます。

  • 物流倉庫におけるピッキング支援・棚入れ支援・パレット搬送
  • 工場における工程間搬送
  • 建築現場における点検・資材搬送
  • 飲食店における配膳ロボット

<Robotics Packageを活用したソリューション事例:ロジスティードソリューションズ株式会社>

 本ソフトウェアの最初の活用事例が、ロジスティードソリューションズ株式会社が開発した物流分野向け自律移動型協働ロボット(AMR)です。
AMRの効率的な開発や導入をサポートする「Robotics Package」を、ロジスティードソリューションズ株式会社が提供するアプリケーションと組み合わせることで、実現されています。
 詳細はこちら:https://sol.logisteed.com/news/20240821.html

※AITRIOS、およびそのロゴは、ソニーグループ株式会社またはその関連会社の登録商標または商標です。